No. 1249 “Who doesn’t.”

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BGM: "Eleven Small Roaches"
by Michael Hedges
（音声 MP3 ファイルのダンロードはこちら）

このワンポイントでは、よく
もう文法は忘れましょう、
ということを言ってきてきますが、
全く知らないとやっぱりダメ
なんじゃないの？っていう
コメントも頂戴したりします。

そこで、私の言う、文法はいらない、
というその意味をちょこっと説明
しておきましょう♪

まず、子どもが言葉を覚える過程
なんですが、まずは、親や回りにいる
人達がしゃべっている言葉を
フレーズとしてそのまま覚えて
いくものです。
本日のフレーズもその一つで、
“Who doesn’t.” というのは、
例えば、
“We gonna have pizza today.”
「今日はピザだよ」
“Everybody likes pizza, right?”
「みんなピザ好きでしょ？」
“Of course, who doesn’t”
「もちろん、嫌いな人はいないでしょ」
という感じで、よく相手の言った
ことに同調するような場面で、
「誰もそんなことはないよね」から、
「みんなそうだよね」
「当たり前だよね」という意味の、
“Who doesn’t.”
というフレーズです。

で、言葉を覚えるというのは、例えば、
今の会話例をまず覚えるわけですが、
ここに、日本の中学校で教える文法の
中身が隠れているわけです。

というのは、まず、
“Everybody likes pizza.”
「みんなピザが好き」
というフレーズで、文章構造の２つの
決まりのようなものを同時に習得
しちゃうわけです。

一つが、
“everybody” というのが「みんな」
という意味なんですが、感覚的に、
「ひとりひとり」というイメージ
で使う、と自然に理解します。

二つ目が、
“like” に “s” が付く、ということで、
「自分」である “I” や 「あなた」の
“you” 以外の、一人の人が話題になっている
ときの動詞には “s” が付く、ということを
自然と理解するわけです。

３歳の子どもに言葉を教えるときに、
「三人称単数の現在形には “s” が付くのよ」
と教える親はまずいないと思いますが、
文法を忘れてフレーズを覚える、という
のは、まさにこういうことを言っています。

で、今日のフレーズで自然に身に付ける
文法というのは “Who” という「誰が」
という言葉は、
“Who doesn’t?”
「みんなそうだよ」とか
“Who cares?” (No.120)
「もう、どうでもいいよ」
というフレーズから、 “who”は単数
として扱う、つまりそれと一緒に使う
動詞には “s” をつけるものなんだ、
という覚え方をするわけです♪

こんな感じで、まずは日常よく使っている
正しいフレーズを覚えて（ま、たまに
ネィティブも文法的には間違った英語を
使ってますので、そういうところはちょっと
気をつけて）、そこから次第に言葉の構造を
覚えていく、という流れで会話フレーズと
文法を身につけていきましょう♪
(^_-)-☆

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