No. 767 “Can you account for this?”

BGM: "Eleven Small Roaches"
by Michael Hedges
（音声 MP3 ファイルのダンロードはこちら）

本日のフレーズは、ちょっぴり知的な会話
の中で使われるフレーズの部類として
覚えておいてください。

このフレーズの中に登場する熟語は、
“account for” で、その意味は、
「説明する」の一つだけ覚えておけば
ＯＫです。

普通「説明する」という単語には、
“explain” を使う方が多いので、
“Can you explain this?” で
「それって説明できます？」
「その理由を説明できますか？」
となりますが、それと全く同じ意味で、
“Can you account for this?”
という言い方もよくします。

この “account” を 「説明」という意味で
使う場面は、実は結構あるんですが、
例えば、高校や大学受験で有名な
ことわざシリーズの中で、
“There is no accounting for taste.”
というのがあります。これは直訳的には、
「（人の）好みというのは説明できない」
という意味で、日本語で言えば、
「たで食う虫も好き好き」ってやつです。

ただ、これまた日本語でもそうですが、
日常会話の中でことわざや四字熟語を
使ったりするのは、ちょっぴり知的な
会話の中であって、英語でもこれは
同じです。

で、単語にしてもそうなんですが、
例えば、本日の「説明」という意味で、
“explain” を使うか “account” を使うか、
というのは、一言で言えば、ちょっぴり
知的な会話の中で使うのが “account”
であると覚えておいていいでしょう。

そういう意味で、
「これ（の理由を）説明できる？」
というときに、普通の会話では、
“Can you explain this?”
という言い方をして、ちょっと知的
な会話をしているときには、
“Can you account for this?”
となるわけです。

もう一つ覚えておいていい表現は、
「（それに対する）あなたの説明は？」
というようなときに、
“What is your account?”
という言い方をします。
“expain” という単語を使うとしたら、
“What is your explanation?” になります。

つまり、“account” というのは、文法的に
言うとすれば、名詞でもあり動詞でもあって、
一方、“explain” は動詞で、“explanation” が
名詞となるわけです。

この辺は、単語力の話になりますが、これも
時々言うように、やっぱり単語力はあれば
あるほど会話は豊かになるので、いつか
集中して単語を覚えるようにするのが
いいでしょう。ただし、その時は、いつも
言うように、フレーズで覚えるように
してください。
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