No. 234 “That’s given.”

BGM: "Eleven Small Roaches"
by Michael Hedges
（音声 MP3 ファイルのダンロードはこちら）

ここのワンポイントレッスンでは、いわゆる
文法はやりません。はっきり言って、文法力と
会話力は全く別物であるからという前提です。
なので、「“given” は “give” の過去分詞だよな」
という発想もしなければ、そういう説明もしません。
そもそも「過去分詞」という言葉は「日本語の単語」
ですから、日本語の単語を一つ覚える余裕が
あったら、英語のフレーズを一つ覚えた方がはるかに
英会話は上達します。

なので、本日のフレーズも、
“That’s given.” というワンフレーズで覚えます。
で、この意味は、
「それは前提」という意味です。

例えば、
“Are we going out for dinner tonight?”
「今晩食事するの？」
“Yes we are, after you finished your homework.”
「あなたの宿題が終わったらね」
“Do I have to?”
「げ、終わらせないとダメ？」
“That’s given.”
「宿題が終わらせるのは前提で食事よ」
という具合です。

で、いつものようについでですが、
「今晩食事にいく？」も、上のフレーズを
覚えておくと便利。「今晩食事いこっか？」と
誘う場合は、
“Shall we go out for dinner tonght?”
を一つ覚えておきましょう。

もうちょっと、くだけた、というか普通の言い方
としては、いつもの “going to” = “gonna” (No. 222)
を使って、
“Are we gonna go out for dinner tonight?”
「今晩食事に行くの？」
という言い方もしょちゅうされるので、こちらの
方がよく耳にするかもしれません。
（よく食事に誘われれば、ですが、、、(>_<)）

で、お話し戻りますが、
“That’s given.” というのは、“give” という言葉から
「それは与えられたもの」というニュアンスがあって、
そこから「それが前提で」という意味が出てくるのは、
なんとなく理解できるものと思います。

このフレーズを知っていると、例えば、次の会話も
誤解なく理解できます。

“If you finish this meal, it’s free.”
「これを全部食べたらタダになるよ」
“Wow, that’s big deal.” (No.176)
「え、凄いじゃん！」
“You think you can do it?”
「出来ると思う？」
“Sure, but what’s given?”
「もちろん、で、なんか前提があるの？」
“You have to finish it in 10 minutes.”
「１０分で食べなきゃダメなんだって」
“Oh well, that’s different.”
「あ、それじゃ、ちょっと違うわ」
という具合です。

というわけで、英会話上達のコツは、
“Don’t think about ‘grammer” that’s given.”
「文法は考えないで、それを前提にね」(^_-)-☆