No. 780 “After all these years.”

BGM: "Eleven Small Roaches"
by Michael Hedges
（音声 MP3 ファイルのダンロードはこちら）

前回 (No. 779) で、
“You’re eyes are all red.”
「君の目、真っ赤っかだよ」というのを
やったときに “all” のことをちょっとだけ
ご説明しました。「すっかり」とか「全体的に」
という意味でしたが、今日は、もう一つ
“all” を取り上げてみましょう。

“After all these years.” というのは、
「今まで、これだけ長いつきあいがあって」
とか
「今まで、これだけのことをやってきて」
みたいな感覚で使うんですが、このときの
“all” は、よく使う「全部の」とか「全体の」
という意味になります。

よく使う場面としては、最初に枕詞的に使って、
“After all these years,
you still don’t trust me?”
なんていう表現は、映画でも日常会話にもよく
登場するかもしれません。意味は、
「これだけつきあいが長いのに、
まだ僕を信用できない？」という感じです。

同じような場面で、
「なんだ、まだ信用してくれてないのかぁ」
と溜息交じりに肩を落とすときに、一言、
“After all these years.”
とこぼすこともあります。

こんな具合に、押しなべて、
“After all these years.” に続く話題は
比較的否定的、後ろ向き的な内容が続きます。

これと似た表現で、
“After all those times.”
という言い方もします。ということで
組み合わせとしては、
“After all these/those years/times.”
なんかがあるわけですが、これは、どんな
組み合わせでもほとんど同じ意味では
あるものの、慣習的なフレーズとして、
“After all these years.” と
“After all those times.” の二つをよく
使う、と覚えておいていいでしょう。

で、多少のニュアンスの違いとしては、
“After all those times.” は
「あれだけいろんなことがあったのに」
みたいな感じで、単に歴史の長さだけでは
なく、その中で起こった様々な出来事の
数々を指す、という感じになります。

で、ついでですが、
“After all.” だけでもよく使います。これも
表現の最初か最後に持ってきますが、
意味は「結局」という意味で、この内容
については、否定的なことにも肯定的なこと
にも使えます。
“After all, they love each other.”
「結局、彼ら愛し合ってるんだよね」とか
“They didn’t get married after all.”
「彼ら、結局結婚はしなかったね」
みたいな感じです。これもついでに覚えて
おいてください♪
(^_-)-☆

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