No. 232 "You have to be on top of it."

BGM: "Eleven Small Roaches"
by Michael Hedges
（音声 MP3 ファイルのダンロードはこちら）

同じ意味でよく使う表現としては、
“You have to be on top of all this.”
という使い方。両方ともほとんど同じ意味で、
一見、
「これらの上にいてね」という意味かな、という
感じですが、別に何かの上に乗ったり、山頂を
目指して登山をするわけではありません。

で、本日のフレーズは、
「それに上にいる」
というような意味から、
「最先端にいる」という意味になります。

なんの「最先端」かというのは、
話の前後関係によるわけですが、
技術であったり、情報であったり、
それこそ様々です。

例えば、
「（その情報の）最先端にいないとダメだよ」
であれば、
“You have to be on top it.” とか
“You have to be on top of all that information.”
などとなります。

このフレーズは仕事では、しょっちゅう使う表現で、
“Please be on top of the cutting edge technology.”
「最先端技術には注視しててよ」とか、
“You have to be on top of the foreign exchange trend.”
「為替動向の最先端にいてよ」
みたいな感じでしょっちゅう使っています。

ついでですが、
「最先端技術」のことをよく “cutting edge” という
言い方をします。直訳的には「鋭い刃」という意味で、
視覚的には、鋭い刃を持つ刀やナイフの先端のイメージ。

因みに、
“You have to be on top of it.” という表現は、
会話の流れの中で「それ」そのものを指しますし、
“You have to be on top of all that.” も
同様に会話の流れの中で「それら全て」を
指しますが、これもセットで覚えておいて頂きたいのは、
「それら全て」という時には “all it” という表現は
しないので、これを混同しないようにしてください。

文法的に分析してしまうと、“that” の複数形が “those”
ですから「それら全ては」は “all those” となるのですが、
会話の中では、“all that” を使うのが一般的です。

あ、補足ですが、冒頭に、
“You have to be on top of it.” は
山頂を目指して登山するわけではない、とは言いましたが、
文字通りの意味で、
“We should be on top of Mt. Fuji.” という言い方は
もちろんします。
「富士山の山頂に登ってみようよ」という意味になります。

ということで、
“You have to be on top of it.” の
「最先端を捉えていてよ」をひとつ覚えておいてください。
(^_-)-☆