No. 046 "There is a clear line here."

本日のフレーズも日常極めてよく使うんですが、
中々知られていない表現です。
ま、ある意味では読んで字の如し、ではあるんですが、
こういう風にいわれると、本当に英語でそんな表現す
るんだ、という感じもするのではないでしょうか。

“line”
といのは、種も仕掛けもない「線」という意味です。
本日のフレーズも直訳すれば「そこに線がある」で、
「境界線」という意味で使われているわけです。
ここから「一線を画す」という意味が出てきます。

よく使われる表現としては：
“There is a clear line between A and B.”
（ＡとＢというのは、全く別のものだ）
“We should draw a line between A and B.”
（ＡとＢの区別は明確にすべきだ）
という言い方を覚えておくといいと思います。

特に２番目の表現は、物理的にペンなどで線を引く
というイメージで、そういう風に使うことも
ありますが、普通の会話では、
「きっちり分ける」という意味で使って、
「一線を画す」となるわけです。

あるいは：

“I think there should be a clear line at this point.”
「もうそろそろ、きっちりとケジメを作る段階だと思います。」

などという言い方もよくお目にかかります。
最後の “at this point” は抽象的な
「この段階」 くらいの意味です。

どれか一つを覚えておこうというのであれば、
例えば、
“We should draw a clear line here.”
くらいを覚えておくと便利かもしれません。
「この辺ではっきりしておこうぜ」くらいの
意味です。 このフレーズは絶対おすすめです。

で、更に三歩進んで、相当に高度な表現となりますと、

“There is the dichotomy between A and B.”

で、 “dichotomy”（ダイカォトミィ）という単語
を使います。 こういう単語を使うのは、ま、いわば
相当のインテリ層とも 言えれば、品格の高い表現
である、とも言えます。

ただ、アメリカでは「アメリカ人はインテリは嫌い」と、
日常よく言われるてますし、子どもの頃から、
そう聞いて 育ちます。実際にアメリカでは、
インテリ層を指して、よく
“They are different breed.” （彼らは人種が違んだよ）
と言ったりしています。言外には、少々軽蔑の念が
込められている位です。

外国語の勉強をしていると、出来るだけ
品格のある 言葉を覚えたいという意識が働く反面、
日常話されている 表現も身につける必要性が
ありますので、どういう表現で 覚えようか迷う
ことがあります。

ま、でも、このﾜﾝﾎﾟｲﾝﾄでは、品のいい表現を中心に
集めてますので、その点はご安心を　(^_-)-☆