No. 547 “He’s worn out.”

BGM: "Eleven Small Roaches"
by Michael Hedges
（音声 MP3 ファイルのダンロードはこちら）

本日のフレーズは結構大切です。使い方も
色々なので、いつものように幾つかのパターン
で覚えておきましょう。

まず、本日の、
“He’s worn out.” なんですが、これは、
「彼は、疲れきっている」とか
「もうヘトヘトで動けなくなっている」
「衰弱している」というような意味です。

元の単語は、“wear out” で、この “wear” が、
“wore”、“worn” と使い方によって変化します。
“You’re gonna wear out.” であれば、
「（そんなことしてると）くたばるよ」
みたいな感じの意味になります。

で、
「昨晩はほんと疲れたよ」であれば、
“I wore out last night.” と
“wear” の過去形である “wore” を使います。

でも、日常会話で一番使うのが、文法的には
過去分詞と呼ばれる “worn” の形で、
“I was really worn out.” みたいな感じで、
「ほんと疲れてたよ」という風に使います。

この “worn out” は、
「疲れ切った」という意味のほかに、
「使い古された」という意味もあるので、
例えば、
“worn out jeans” といえば「着古したジーンズ」
という意味になります。

“wear” という単語は「（洋服を）着る」という
意味で覚えている人が多いと思います。なので、
“I like to wear jeans.” で、
「ジーンズをはくのが好きなんだ」なんですが、
“I like to wear worn-out jeans.” は、
「はき古したジーンズが好きなんだ」となりますので、
“wear” という単語には、「すり減る」「なくなる」
という意味があることも覚えておいてください。

で、本日の、
“He’s worn out.” ですが、確かに「疲れきった」
という意味ではあるんですが、ニュアンスとしては、
あまり生産的でない作業をした結果、神経が
すり減ってしまった、体力を消耗した、というような
雰囲気がありますので、バリバリ仕事をこなして
疲れた、というときにはあんまり使いません。

感覚的には、こき使われた結果、くたびれ果てた、
というのが、
“worn out.” という感じなので、こき使われて、
振り回されて、神経もすり減らした、というときに、
“I’m worn out.” という言い方をする、というのを
覚えておいてください。(^_-)-☆

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