No. 994 “Where did it go?”

BGM: "Eleven Small Roaches"
by Michael Hedges
（音声 MP3 ファイルのダンロードはこちら）

文法をマスターすれば会話が上手に
なるのか、会話が上手になれば、文法が
判るようになるのかどっちが先か、
といえば、私は間違いなく会話が
上手になれば文法は後から判るように
なると答えます。

外国語の勉強には、幾つかの学び方が
あって、その一つが会話を学ぶこと。
もう一つが読み書きを学ぶことだと
言えます。そして読み書きには、友達
とのメールのやり取りの類から、学術
論文の作成と、かなり幅があります。

そして、アカデミックな論文の読み書き
を志向される場合は、どこかの段階で、
文法もしっかりと勉強する必要がある
ものですが、会話の場合は、そんなに
多くのことを覚える必要はありません。
ごく基本的な事柄も、恐らく３つか４つ
のポイントだけを知っておけば十分
かもしれません。

ということで、本日は英会話を学んで
いく上で、押さえておきたいルールの
一つを覚えておきましょう。

まず、本日のフレーズである、
“Where did it go?” なんですが、これは、
「（あれは）どこにいったかな？」
という意味で、何か探し物をしている
ときに自然にこぼれるフレーズといえる
ものです。

あるいは、
“Where did he go?” で、これは、
「彼はどこに行ったのかな？」
という意味であるのはいいと思います。

で、このポイントなんですけど、
「どこにいったかな？」と言いたい時に、
“Where did it went?” とか
“Where did he went?” とは言わない、
ということです。

「彼は学校に行った」であれば、
“He went to school.” で、その疑問形が
“Did he go to school?” であって、
“Did he went to school?” ではない
ということです。

よく英語の場合は、主語と動詞を
ひっくり返すと疑問形になる、と教わるので、
“This is a pen.” の疑問形が、
“Is this a pen?”
になると教わりますが、これは、具体的な
物があるとかない、という話しをしている
ときはそうなんですが、何かをしている
というような動作を話題にしているときは、
単純に語順をひっくり返すだけではなく、
“did” という「単語」を使うのと、後ろの
動詞には現在形を使うというルールを一つ
覚えておいてください。

なので、例えば、
“You saw the movie.”
「あなたは映画を（過去に）観た」
というフレーズが疑問形になると、
“Did you see the movie?”
「（あなた、あの）映画を観た？」
となるわけです。

こういうルールは、ある意味では
文法的ルールといえますが、それを覚える
ときは、是非、本日のフレーズのような、
“Where did it go?” とか、
“Where did he go?” とか、あるいは、
“Did you see the movie?” という
フレーズで覚えるようにしてください。

何を言わんとしているかというと、
be動詞、状態動詞、過去時制などという
「文法用語」を使って、「文法的に分析」
していくことは、学術論文系の読み書きを
志向している場合の話で、日常の会話を学ぶ
ときには、こういう説明は必要では
ありませんし、そういう見方も不要です。
それをやっていくと、英語嫌いになりますから、
やはり日常会話は、このワンポイントで
フレーズとして覚えていってください♪
(^_-)-☆

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