No. 1010 “It’s hard to come by.”

BGM: "Eleven Small Roaches"
by Michael Hedges
（音声 MP3 ファイルのダンロードはこちら）

本日のフレーズも知らないと、ちょっと
誤解してしまうかもしれないフレーズ
なので、是非知っておきましょう♪

まず、本日のフレーズで使われている
“hard” なんですが、これは「固い」では
なくて “difficult” と同じで「難しい」
という意味です。

日常会話では、「難しい」という意味で
“hard” をよく使うのは、以前にも何回か
出てきていますが、是非これを覚えて
おいてください。
(No. 139, No. 709, No. 939)

で、次の、“come by” というフレーズ
なんですが、これは実は “get” とか
“obtain” と同じ意味で「得る」「入手する」
という意味があります。

ニュアンスとしては、
「大した苦労もなく、偶然手に入れる」
みたいな感じがありますので、
“It’s hard to come by.” は、
「それって手に入れるのが難しいんだよね」
という感じの意味になります。

疑問形のときには、
“How did you come by all these?”
なんていう聞き方で、
「どうやってこれを全部手に入れたの？」
なんて言います。

ニュアンスとしては、偶然手に入れられる
ものではないので、どういう苦労をして、
あるいはどういう経緯で入手したの、
という気持ちを込めて聞いている、という
ニュアンスになります。

大抵は「物」に対して使いますから、
“Good jobs are hard to come by.” で
「いい仕事って中々ないよね」
という具合に使ったりします。

“Good friends are hard to come by.”
「いい友達って中々会えないよね」
という使い方も出来なくはありませんが、
あまり人に対しては使わない方がいいで
しょう。ちょっと杜撰な印象を与えて
しまいますので。もし、こういう意味で
言うとすれば、
“Good friends are hard to find.”
くらいがいいでしょう。

で、実は、この “come by” には、もう一つ
別の意味があって、こっちの意味でもよく
使いますが、「ふらっと立ち寄る」とか
「ちょっと顔を出す」という意味があります。

例えば、
“I will come by at 10 o’clock today.”
であれば、
「今日、１０時にちょっと行くよ」とか、
ビジネスの場面であれば、
“Can you come by my office later?”
「後でちょっと席まで来てくれる？」
なんていう言い方をします。

こんな具合に、“come” のような簡単な言葉に
“by” が付いただけで、元の単語とは全然
違う意味が幾つか出てきてしまうような
フレーズが結構あるものですが、日常使う
のは、そんなに沢山あるわけでもないので、
是非このワンポイントで一つずつ覚えて
いきましょう♪
(^_-)-☆

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