No. 201 "God knows what."

日本では「天知る、地知る、我知る」という諺があって、
誰かがみてるものだから、悪いことはできないもの、
と教えられます。あんまり「神様が見てるから」
という言い方はしませんが、ま、それでも、
言わないことはないと思います。どちらかと言うと、
お天道様が見てるから、という言い方の方が多いかも
しれませんね。

多分、日本の場合は「神」というと、人間の格好をした
キリストのような存在を思い浮かべるよりは、
なんか、万物を司る、大いなる存在、みたいな漠然とした
イメージの方が強いのではないかなぁ～と感じたりも
します。なんといってもお天道様は太陽ですから♪

前置きがちょい長くなりましたが、本日のフレーズは、
「神をもどうなるか分からない」という意味で、要は、
「そんなの判るわけないよ」というような意味です。
よく使われる場面としては、仕事でも日常でも、
いろんな面倒なことが次々に起こって、もう
しっちゃかめっちゃかなのよ、みたいな状況の時に、
「もう次は何が起こるのかしらね～、まったく～」
みたいな感じで、
“Now what’s gonna happen next?, God knows what!”
みたいな言い方をしたりします。

その「神様」で思い出しました。世界にはいろんな
神様がいらっしゃいますが、インドの地には、二つの
代表的な宗教が共存しています。イスラム教とヒンズー教。

で、夫々の宗教の教えの中に、例えば、
イスラム教は豚肉を食べない、というのがあって、
ヒンズー教は牛肉を食べない、というのがあります。
なので、結構近代化されたインドの町中では、
車の往来の中を、悠然と牛が闊歩してます。神同様の
扱いを受けているので、飼われている牛もいますが、
いわゆる野生の牛も沢山います。どうやって餌に
ありついているのかと思ったら、神様であるお牛様が
店先に来たら、そこのご主人は、ありがたくお食事を
差し上げる、とのこと。日本にはない光景です。

そんな土地では、イスラム教徒も沢山いることから、
例えば、マクドナルドもありますが、メニューは全然
違います。ビックマックなんてありませんで、
ビックチッキンとなっています。要は、牛肉の
ハンバーガーは食べないので、すべて鶏肉なんですね。
マクドナルドも、国が変われば、メニューも変わるんだな～
と妙なところで、文化の違いを実感していました。

で、世の中には、メジャーな宗教とは別に、ややマイナー
な宗教もたくさんありますから、きっと食べ物の慣習
なんかも、我々が全然想像もしないようなものが
あったりするのかもしれません。それこそ、
“God knows what.” ですね。ついでですが、
「そんなの、誰にも判んないよ～」であれば、
“Only God knows!” なんて言ったりするのも覚えて
おきましょう♪　(^_-)-☆