No. 851 “It’s not over yet.”

BGM: "Eleven Small Roaches"
by Michael Hedges
（音声 MP3 ファイルのダンロードはこちら）

外国語を勉強するときに辞書は欠かせない
ものですが、実を言うと「子どものように
言葉を覚える」というのは、ある意味、
辞書を使わない、ということでもあります。

特に、“over” という単語は辞書で見ると、
随分といろんなことが書いてあるので、
何を覚えたらいいのか迷ってしまうことに
なると思います。

ということで、本日は、これだけ知って
おけばいいという、“over” を使った
フレーズを覚えちゃいましょう。

まず、最初は、表現としては簡単な、
“It’s over there.” で、これは、
「あそこにあるよ」というフレーズで、
自分よりちょっと離れたものを指して、
「あそこだよ」というときに、
“It’s there.” というよりは、圧倒的に、
“It’s over there.” を使います。
この「自分より離れたものを指す over」
がまず最初の意味。

で、次に、これは、No. 511 で登場した、
“It’s written all over your face.”
で、この中で使われているのが、
「そこいらじゅう」とか「一面」
という意味。例えば、
“I spilt the wine all over the floor.” で
「ワインを床いっぱいにこぼしちゃった」
という意味での使い方。単に、
“I spilt the wine on the floor.”
よりも「臨場感」がありますよね♪

また、No. 583 の、
“We need to start all over again.”
というフレーズでは、
“all over again” が熟語のようなもので、
これで「（最初から）もう一度」という
意味。

で、本日のフレーズで使われている意味
なんですが、一番簡単フレーズとして
“It’s over.” というのがあって、これは、
「もうおしまい」という意味で、
「もう完全におしまい」と強調したい時は、
“It’s all over.”
となります。

なので「（まだ）終わっていない」であれば、
“It’s not over (yet).”　という
本日のフレーズになるわけですが、この
この否定形である、
「まだ完全には終わってない」であれば、
“It’s not all over yet.”
となるわけです。

よく日本語で「ちょっとオーバーだね」
と「大げさ」という意味で「オーバー」を
使いますが、“over” という単語自体に
「大げさ」という意味はありませんので、
「彼は大げさだね」を
“He’s over.” とか
「それは大げさだよ」を
“It’s over.” とはけっして言わないように。

これだと、
“He’s over.” は
「彼はもうおしまい」「彼はもうダメだ」
という意味ですし、
“It’s over.” も「それはもうおしまい」
という意味になるのでご注意を。

ということで、ワンポイントはまだまだ
“It’s not over yet.”
「まだ終わってないよ」なので、
これからも続けていきます♪
(^_-)-☆

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