No. 958 “How are we doing?”

BGM: "Eleven Small Roaches"
by Michael Hedges
（音声 MP3 ファイルのダンロードはこちら）

本日のフレーズには、全然難しい単語
なんかはないんですけど、その使い方と
ニュアンスというものをじっくりと
みてみましょう。

“How are we doing?” というのは、
まず直訳的に解釈してみると、
「我々はどのようにやっていますか？」
というような感じになりますが、要は、
「（我々の）進み具合はどう？」とか
「（どれくらい）やってる？」
という感じで、そこから、
「どんな感じ？」
「調子は？」
というような雰囲気で使える
フレーズです。

で、あくまでも “we” を使っていますから、
何かをやっている人たちの中には、自分も
入っていることになります。

そういう意味で、
“How are you doing?”
「（あなたの)進み具合はどう？」
「どんな感じ？」
「調子は？」
となって、日本語で言うと、同じような
意味にはなるんですが、何かをやっている
人たちの中に、自分は入っていないことに
なります。

なので、例えば、お母さんが子どもに
宿題をやらせているようなときに、
その進み具合を尋ねる場合に、
“How are you doing?” と聞けば、
「（あなたの）調子はどう？」
となりますから、文字通り宿題を
やっている主役は子どもになるわけです。

でも、全く同じ場面で、母親が、
“How are we doing?”
とすればどうなるか、というと、
「（私たちの）調子はどう？」
となりますから、つまりは、宿題を
やっている主体が「我々」になって、
母親も一緒に宿題をやっている、という
ニュアンスを作ることができるわけです。

なので、例えば、ビジネスの世界であれば、
課長さんが指示した仕事を課員がやっている
ときなんですが、その進み具合を課長さんが
課員の一人あるいは全員に聞くときに、
“How are you doing?” と聞くか、
“How are we doing?” と聞くかによって、
親近感が全然違うわけです。

もちろん、
“How are we doing?”
というフレーズを使う課長さんの方が
課員との一体感を意識している、という
ニュアンスというか、その人の性格が
出てくるわけです。

ちょっとしたことではあるんですが、
日本語としては、同じ
「どんな具合？」「調子はどう？」
という意味で決まり文句的に使う、
“How are you doing?” と
“How are we doing?” なんですが、
是非とも “we” が醸し出す「一体感」
というのを意識しながら、本日の、
“How are we doing?” を覚えちゃって
ください♪
(^_-)-☆

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