No. 619 “You got me.”

BGM: "Eleven Small Roaches"
by Michael Hedges
（音声 MP3 ファイルのダンロードはこちら）

本日のフレーズも、日常結構よく耳にする
フレーズですが、ちゃとした意味を捉えて
いないと、誤解してしまうかもしれないので、
ここでしっかり押さえておきましょう。

“You got me.” というのは、直訳すると、
「あなたは私を捕まえた」みたいな感じに
見えますが、実は、状況としては、相手の
言った冗談を真に受けてしまったようなときに、
“You got me.” で、
「あ、だまされたわ」とか
「やられたわ」
「いっぱい食わされたね」
「一本取られたわ」という感じの意味です。

ちょっと前の、No. 608 で、
“Just take my word for it.” っていうのを
やりました。これは、
「言った通りだから」というような意味
でしたけれども、ここから例えば、
“Don’t take my word for it.” であれば、
「僕の言うことを真に受けちゃダメだよ」
みたいな意味になるわけです。

ということで、例えば、会話の流れとしては、
“We need a cruise around the world next year.”
「来年は豪華客船で世界一周が必要だね」
“That’s wonderful!, when do we start?”
「あ、それ最高！で、いつ出発？」
“Don’t take my word for it. What I meant was
I wanted to have a long vacation.”
「そんな真に受けないでよ、ただ、長い休暇が
必要だっていう意味で言ったんだから」
“I believed you, it sounded so real.”
「なんだ信じたのに、すごいほんとっぽかったし」
“It was a figure of speech.” (No. 612)
「言葉のあやみたいなもんだよ」
“You got me.”
「やられた～」
みたいな感じでしょうか。

そういう意味では、わざと相手が真に受けるような
冗談を飛ばしたときなんかで、相手がまんまと
ひっかかったときに、
“I got you!” で
「ひっかかった～！」なんていう使い方もよくします。

ま、この辺のやりとりの感覚が身についてくると、
以前取り上げた、
“Don’t get me wrong.” (No. 290)
「誤解しないでよ」
というのも判るようになってくると思います。

ということで、
“You got me.” が
「あ、だまされたわ」と
“I got you.”
「（騙された相手に対して）うっそでした～」
というのを本日のワンポイントとして覚えて
おきましょう♪(^_-)-☆

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