No. 621 “In English, please.”

BGM: "Eleven Small Roaches"
by Michael Hedges
（音声 MP3 ファイルのダンロードはこちら）

本日のフレーズは、熟語とか慣用句という
範疇のものではないんだけれども、こういう
言い方をよくする、というものとして覚えて
ください。

まず、このフレーズの意味ですが、もちろん、
“In English, please.” というのは、
「英語でお願いします」ですから、
会話の中では「英語で喋ってください」という
意味になります。

で、日常、どういう場面でこの表現が出てくるか
というと、相手の言っていることがチンプンカンプン
のときに、
「何言ってるかわかんない、もう一度言って」
とか、
「全然判らなかった、もう一回言って」
というような感じで使います。

例えば、相手が何か専門的な話をしていて、
話についていけなくなるような場面です。
パソコンを使っていてもよくあることですが、
インターネットのセットアップをするときに、
専門用語というか、恐らくは相手もその意味を
判っていないのに、POP3がどうの、DNS がどうの、
と言われたときには、思わず、
“In Elnglish, please.” と言いたくなるわけです。

ということで、場面としては、まず、相手の
言っていることが判らないときなんですが、
これはちょっと気をつけないといけないのが、
相手に失礼にならないようにしないといけない
わけで、例えば、相手が英語を話してはいるん
だけど、発音が悪くて判らないときには、
“In English, please.” というのは、やっぱり
失礼にあたります。

感覚的には、友達との間で、相手と普段話している
ときに、判らなくなることはあんまりないんだけど、
今言ってること、今日の話題は全然判らない、
というようなときに、
“In Englsh please.” となるわけです。

ビジネスの世界では、弁護士が法律用語や条文
を普通の感覚でよく使うことがあって、例えば、
“If you look at SOX 404 and AS 5, it’s all clear.”
「ＳＯＸ法の４０４条とＡＳの５条から明らかだよ」
とか言われたりしますが、こんなときに、
“In English, please.” となるわけです。

発音がわからないときではなく、あくまでも
相手の言っているその内容や言い回しが
判らないときに「え？今なんて言ったの？」
と聞き返すときのフレーズとして、
“In English, please.” をひとつ覚えておいて
ください。

尻上がりアクセントで聞けば、やや丁寧な、
「えぇ？今なって言った、もう一度言って」
というニュアンスで、
尻下がりアクセントで言ったときには、
ま、ちょっと相手に呆れたような
というニュアンスで、
「言ってること支離滅裂、もう一回言って」
という感じになりますので（ここは音声を確認
してくださいね♪）こういうニュアンスも
覚えておいてください。(^_-)-☆

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