No. 1099 “It’s left my head.”

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BGM: "Eleven Small Roaches"
by Michael Hedges
（音声 MP3 ファイルのダンロードはこちら）

子どもが言葉を覚えていく過程では、
これが現在形、これが過去形、
などという覚え方はしません。

大抵の場合は、例えば、
“You say, let’s leave home.”
「家を出よう、という言い方をするのよ」
“‘Leave home’ means go out from home.”
「‘leave home’ は、家を出る、という意味よ」
に続いて、
“You say, I will leave home tomorrow.”
「明日、家を出る、という言い方をするのよ」
“And you say, I left home yesterday.”
「それから、昨日家を出た、と言うの」
という具合に説明してもらって、それで、
“leave” という単語の意味と、その使い方を
教わるわけです。

“today” とか、“tomorrow” なんかは、
カレンダーを使って、今日、明日、昨日、
などと教えたり、教わったりするわけです。

なので、例えば、
“Do you say, I will left home tomorrow?”
「明日、家を出た、という言い方するの？」
と聞いて、
“No, you always say, I left yesterday.”
「いや、いつも、昨日出た、という風に言うの」
といういやり取りを通じて、単語やフレーズ、
現在形、過去形、というものを覚えて
いきます。

この “Do you say～?” というパターンは
覚えておくと便利で、ネイティブに単語や
フレーズを聞くときに、
“Do you say, it’s left my head?”
「It’s left my head っていう言い方する？」
なんて聞いたりするわけです。

で、前置きが長くなりましたが、
“It’s left my head.” というのは、
“It has left my head.” が短縮された
もので、これは直訳の通り、
「それは私の頭を離れてしまった」
つまり、
「ど忘れしちゃったよ」
という意味になります。

以前、No. 115 の本文の中で、
“I lost my mind.”
「理性を欠いてしまった」
というのをやりましたが、この
“mind” は、頭の中、つまり「知性」とか
「精神」を指していて、“head” が「頭」
そのものになります。

なので、
“You don’t’ say, ‘I lost my head’ but
you usually say, ‘I lost my mind.’”
「‘I lost my head.’ ではなくて、普通は、
‘I lost my mind.’ という言い方をするのよ」
なんていう会話の中で、言葉を覚えて
いきます。

ということで、
“It’s left my head.” と
「ど忘れ」しても、また覚えていきながら、
フレーズを積み重ねていきましょう♪
(^_-)-☆

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