No. 604 “That’s wishful thinking.”

BGM: "Eleven Small Roaches"
by Michael Hedges
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先日取り上げた、“wish list” で使われていた
“wish” の意味は「夢」に近いものでしたが、
一般的に “wish” といえば「願い」とか「希望」
という意味が一番最初に出てきます。

で、本日のフレーズの中に登場する “wishful” は
この「希望」に近い意味を持っていて、
“wishful thinking” は、日本語でもよく使う、
「希望的観測」という意味です。

つまりは「そうなって欲しい」という想いが
込められた「考え方」(=thinking) というのが、
“wishful thinking” というわけです。

使い方としては、一番簡単なのが、
本日のフレーズである、
“That’s wishful thinking.” で、
「それって希望的観測にすぎないよね」とか
「それってちょっと考えが甘くない」
というような感覚で使います。

そういう意味では、
“wishful thinking” を「甘い考え」と覚えて
おいてもいいかもしれません。

例えば、友達や同僚と議論しているときに、
“I’m not interesting in wishful thinking.”
であれば、
「そんな甘い考え方に興味はないんだよ」
みたいなに使えます。

で、ちょっと脱線しますが、“wishful” に
ちょっぴり似ているけど、全然意味が違う
“wistful” という単語もご紹介しておきましょう。

これは、一番ピッタリくるのが「切ない」という
意味で、例えば、
“She has a wistful look.” で、
「なんか彼女、切ない表情してるね」みたいな
感じで使います。

日常会話では、これにちょっと付け加えて、
“She has a wistful look on her face.”
なんていう言い方をよくしますので、こういう
言い方も知っておいてください。

で、ここから、例えば、
“Why does she have a wistful look on her face?”
「なんで彼女、切なそうな顔してるの？」
なんていう表現を知っておくといいかもしれません。

日本語でよくいう、
「なんか切ないね～」っていうのは、
“It’s kinda (= kind of) wistful (don’t you think?).”
なんて言ったりします。ついでですが、会話では
“kind of” を “kinda” と発音して「～という感じ」
「～みたいな」という意味でよく使いますので、
これも知っておいてください (No. 206)。

“It’s kinda wishful.” は、
「それってちょっと希望的だね」で、
“It’s kinda wistful.” が
「それって切ないね」を覚えておいてください。

“wishful” と　“wistful” はちょっぴり発音が
似ているので、たまに混同することがあります
から気をつけてくださいませ。(^_-)-☆

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