No. 555 “She has a good command of English.”

BGM: "Eleven Small Roaches"
by Michael Hedges
（音声 MP3 ファイルのダンロードはこちら）

「彼女は英語が上手なんだ」っていうときに
普通なんて言ってるかというと、
“She speaks good English.” とか、
“She speaks English well.”
なんて言ったりしてると思いますが、もう一つ
知っておきたい表現が本日の、
“She has a good command of English.” です。

本日のフレーズに使われている
“good command of” が、いわゆる熟語なんですが、
この熟語の意味だけを覚えても、全然使えません
から、やっぱり例文と一緒に、さらには、想像
できる場面と一緒に覚えるようにするのが、
外国語を自宅で覚えるワンポイントなんです。

というわけで、幾つかのパターンですが、例えば、
“She has a good command of English.”
「彼女は英語が堪能なんだ」を基本形として、
“She has a good command of written Chinese.” で、
「彼女は、中国語の文章が上手だよ」とか、
“She has a good command of spoken Spanish.”
「彼女は、スペイン語会話が上手なんだ」とか、
“We’re looking for people with a good command of English.” で、
「我々は、英語に堪能な人を探している」
なんていう具合に使います。

日常会話の中のほとんどのケースで、この
“good command of” は、「語学が堪能である」
という場面で使われますが、実はそれだけではなくて、
例えば、
“He has unlimited command of money.” であれば、
「彼は、自由にできるお金が無限にある」
となりますし、あるいは、
“He has a great command of authority.” は、
「彼は、とんでもない権限を持っている」
という具合に使ったりもします。

ま、しかし、この辺の言い方が出てくるように
なるには、ちょっと練習と時間がかかるものですから、
まずは、
“She has a good command of spoken English.”
のように、
「彼女は英会話が凄くうまいんだ」というのを
一つ覚えておきましょう。

もちろん、否定形でもよく使いますから、
“I don’t have a good command of English.” であれば
「私は、英語があまり得意ではないんです」
という意味になりますが、でも、実は、この
“good command of” という熟語が出てくるのは、
結構「デキる」分類に入ってしまうので、さらっと、
“I don’t have a good command of English.” と言っちゃうと、
「うっそ～、結構しゃべれるじゃん」とかえって誤解（？）され
ちゃうしまうかもしれませんので、ある意味では、
“English? No, no, I speak no English, no good.”
なんて言うほうがいいかもしれませんね(^_^;)

ま、でも、あんまりブロークンになるのも、かっこ悪い
ので、
“I don’t speak English.” とか、
“I can understand English just a little bit.”
を知っておいて、これで「街中外人さんバッタリ遭遇事件」
に対処するようにしましょう♪(^_-)-☆

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