No. 219 "You need to will it."

BGM: "Rosalinda's Eye"
by Billy Joel
（音声 MP3 ファイルのダンロードはこちら）


今日のフレーズも、学校ではなぜか習わない
フレーズの一つかもしれません。ま、原因は
色々あるかもしれませんが、“will” を動詞
として使う表現を教えていない、という所に
一因があるように思います。最近の中学校
の教科書は見ていないで判りませんが、
少なくとも私が中学のときには、“will”
が動詞として登場したことはありませんでした。

で、この
“You need to will it.” というフレーズは
「強く念じなきゃ」みたいな意味になります。
強く思うこと・願うことを、「強く念じる」
と表現すると、念力とか超能力のような
雰囲気がしますが、超能力や魔術とは関係
ありません。

英語でもよく “will power” という言葉を
使いますが、「意志あるところに道あり」
という有名な格言である
“Where there is a will, there is a way.”
はご存知の方も多いと思います。

私の経験では、アメリカ人の経営者の方が、
この「心に念じる」という姿勢が強い
というのが実感です。

というわけで、例えば、試験を控えている
友人との会話で、
“Do you think I would pass the exam?”
「試験、受かるかな？」
“Did you study for it?”
「勉強はした？」
“Of course, I studied like hell for it.”
「当たり前じゃん、死ぬほど勉強したよ」
“Then, now you need to will it.”
「じゃ後は、念じることだね」
“Will it?”
「念じる？」
“You need to will it until it’s over.”
「試験が終わるまで、念じ続けること」
という感じです。

ついでですが、上の会話に出てきた
“～ like hell.” という表現は、上品な言葉
ではありませんが、老若男女がしょっちゅう
使う表現で、「～しまくった」みたいな意味。
“I ate like hell.” であれば、
「もう、食べまくったよ」
「もう、死ぬほど食べたよ」
みたいな感じです

で、例えば、野球のチームに渇を入れている
監督が、「気合を見せろ！」みたいに
言うときにも、
“Show me your will!”
なんて言ったりもします。
「勝つ意気込み・思い・気合を見せろ！」
という感じですね。

というわけで、いつものように、
会話上達のコツは考えないで、耳に入れること。
耳に入れたら、なるべく口から出すこと。
絶対うまくなってやる、と想いながら、
“I need to will it!” の「念じよう！」
を一つ覚えておきましょう♪　(^_-)-☆