No. 215 "Give it a whirl!"

BGM: "Eleven Small Roaches"
by Michael Hedges
（音声 MP3 ファイルのダンロードはこちら）

“r” と “l” が入る単語は発音しにくいので、
その結果中々使えない、というのが実態だと
思いますが、日常よく耳にするフレーズとして
本日の “whirl” をご紹介しておきましょう。

“whirl” という単語の意味は「ぐるぐる回す」
というような意味ですが、これ単体では
あまり使いません。

見たことがある人も沢山いらっしゃる思いますが、
例えば、昔のピッチャーが振りかざして投げる
前に、腕をぐるぐる回したりとか、あるいは、
ボクサーが、最後のパンチを浴びせるような時に
腕を回す仕草をしたりする、あれです。

で、
“Give it a whirl!” というのは、
「一発やってやれ！」
「ここで勝負しろ！」
という感じのフレーズで、ここ一番というときに、
「よ～し、そこだ～」とか
「やれ～」という感じで使います。

昔、No. 132 で “Go for it!” というのを
やりましたが、それと似た意味の表現です。
で、頭に“Give it” を使う似たような表現でもうひとつ、
“Give it a shot!” というのもあります。
文字通り「一発やってみろ」「一発当ててみろ」
みたいな感じですが、当たる、当たらないに
関わらず、とにかく「一発打ってみろよ」が
元の意味であるといえます。

で、決断ができないでモジモジしている人に
対して、
“Come on, give it a shot!” とか
“Come on, give it a whirl!” などと言ったりします。
あるいは、
「一発おれに当たってこいよ」「ぶつかってこいよ」
であれば、
“OK, give me your best shot!”
「一番いいやつを一発くれよ！」みたいな感じで
使うこともあります。

ま、思い切ってやってみる、というような状況
で使うという意味では、“Go for it!” と
同じ感覚で、
“Give me your best shot!” みたいに言う
フレーズであるといえます。

あるいは、例えば、何か重いものを持ち上げる
ようなときに、日本語であれば、
「せ～の～せっ」とかいって気合を合わせますが、
英語では、これにピッタリしたのがありませんで、
せいぜい、“One, two, three, go!” 位です。
でも、その前に、“Give it a whirl” を使って、
“OK, let’s give it a whirl, one, two, three, lift!”
「さあ、いくよ～、せ～の～、上げて！」みたいに
使うこともよくあります。

ということで、ボクサーが腕を回して、とどめの一発～
みたいなときの「よーし、やれ～」というニュアンスの
“Give it a whirl!” を知っておいてください　(^_-)-☆