No. 1405 “See no evil.”

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BGM: " Eleven Small Roaches " by Michael Hedges
（音声 MP3 ファイルのダンロードはこちら）

最近、テレビや電車内の広告で
見かけたので、そういえば、と
思った表現をご紹介して
おきましょう♪

実は、タイトルの、
“See no evil.”
には続きがあって、
“See no evil, hear no evil,
speak no evil.”
が言ってみればセットになって
いるわけですが、これが、
「見ざる、言わざる、聞かざる」
の英語表現になります。

ということで、本日のフレーズは、
その語源が欧米ではなく、中国
から来ているものなので、
アメリカ人が日常会話の中で
これを使うことはほとんどない
ように感じますが、実は、結構
皆知っているというか、日常会話
の中では、ポロポロ登場します。

ま、日本語でも、
「悪いことは見ないほうがいいよ」
「嫌なことは聞かないほうがいいよ」
という言い方はよくしますが、
こんな感覚で一言、
“See no evil.”
とか、
“Hear no evil.”
なんて言葉を挟むことはよく
あります。

で、今の、
「嫌なことは聞かないほうがいいよ」
という日本語に近い英語のフレーズは、
“You should hear no evil.”
という言い方で、ここからは、
日光東照宮の彫刻にもある
「見ザル、言わザル、聞かザル」
の三匹の猿が語源になっている
ことをあまり意識しないんですが、
結局、生活の知恵のようなものは
洋の東西を問わないものなので、
とにかく悪いこと、嫌なことは、
見ない、言わない、聞かない、
というのが賢い処世術なのかも
しれません。

ということで、
“See no evil, hear no evil,
speak no evil.”
と言えば、アメリカ人でもイギリス人
でも、別に語源や東照宮を知らなく
ても、
“You said it.” (No. 609)
「そうだよね」とか、
「まったくだよね」
という意味で、
“Absolutely.” (No. 907)
なんていう受け答えは自然に出て
くるものなので、生活の知恵、
という感覚で、
“See no evil.”
「変なことは見ないの」とか、
“You should speak no evil.”
「悪いことは言わないこと」
あるいは、ときには、ちょっと
応用する感覚で、
“Do no evil.”
「悪いことはしないの」
なんていう使い方もしますので、
こういう「感覚」も覚えて
おきましょう♪
(^_-)-☆

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