No. 1139 “Mind the gap.”

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BGM: "Eleven Small Roaches"
by Michael Hedges
（音声 MP3 ファイルのダンロードはこちら）

一口に「英語」と言っても、ざくっと
言うとアメリカ英語、イギリス英語、
オーストラリア英語、でだいぶ違うもの
です。さらに言うとカナダ英語もちょっと
違うんですが、ま、カナダの英語は
アメリカの英語とほとんど同じといって
いいでしょう。(cf. No. 929, 607)

やはり発音も単語の使い方も全然違う、
という意味ではアメリカ英語に対して、
イギリス英語で、オーストラリア英語
もまた全然違います。

なので、自分が身につける英語も、
どういう英語を身につけているのか、
というのはちょっと気にした方が
いいでしょう。

因みに、このワンポイントで取り上げて
いるのは、圧倒的にアメリカ英語
ですので、イギリスやオーストラリアで
よく耳にするフレーズというのはあまり
登場しません。

でも、これは正しいとか間違っている、
という類のものではなくて、単に、
アメリカで使われる英語とオーストラリア
等で使われる英語の違い、という程度に
押さえておけばいいでしょう。

で、前置きが長くなりましたが、本日の
“Mind the gap.” というフレーズ
なんですが、実はこれはイギリス英語、
ということになります。

シンガポールやマレーシア、香港などは、
イギリスに統治されていた歴史がある
ので、使われる単語などには、イギリス
英語の単語やスペルが登場します。

例えば、センターとういうのは、
“centre” というスペルになったり、
エレベーターのことを “lift” と
言ったりする、という類のものです。

で、本日の、
“Mind the gap.” ですが、これは、
電車の中などで目にするサインで、
“Mind your step.” もよく目にします。
これは、アメリカ英語で言うと、
“Watch your step.” ということで、
「足元注意」という意味です。

“Mind the gap.” は、直訳的には、
「（駅のホームと車両との）隔たりに注意」
という意味なんです。

この、
“Mind” は、No. 1137 や、No. 645 で出て
きていますが、直訳すると
「気にかける」という意味で、その直訳的な
意味をそのまま使っているわけです。

ま、こんな具合に、そういう言い方をするか、
しないかというのも、アメリカとそれ以外の
国とでは違いますし、同じアメリカと言っても
西と東で違ったり、それこそ話し手の教養の
レベルによっても違って来るものですが、
それこそ、それを気にしすぎると、今度は、
言葉そのものが出なくなってきてしまうので、
“Don’t mind.” と、
あまり気にしないでいきましょう♪
(^_-)-☆

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