No. 1442 “Don’t mention it.”

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BGM: " Eleven Small Roaches "
by Michael Hedges
（音声 MP3 ファイルのダンロードはこちら）

昨日やった本文の最後に登場した
フレーズですが、これも結構よく
使うお決まりのフレーズです。

軽く、昨日の会話例に近いやりとり
をおさらいしておくと、
“Can you help with this?”
「ちょっと手伝ってくれる？」
“Sure.” (cf. No. 575)
「いいよ」
“Thanks a million.” (No. 181)
「助かるよ」
“Don’t mention it.”
「いいってことさ」
なんていう会話はどこにでもある
と思います。

結局、
“Don’t mention it.”
というのは、直訳的には、
「それを言わないでください」
になるわけですが、これに近い
日本語の使い方としては、
「そんなこと仰らないでください」
になって、ここから、
「そんなこと気にしないで」
「いいってことさ」
という意味なので、英語で他の
言い方をするとすれば、
“Of course.” とか
“No problem.”
でも代用できます。

“mention” という
「話す」とか「語る」という
意味の単語を使うほかのフレーズ
といえば、たとえば、
“I don’t wanna mention this, but～”
なんていうフレーズはよく使う
場面があるかもしれませんが、これで、
「ちょっと言いにくいことなんだけど」
と、これから言うことの冒頭に枕詞的に
持ってくることがよくあります。

表現しては、
“I don’t wanna say this, but～”
とほとんど同じなんですが、
ニュアンスの違いはというと、
“say” の場合は「淡々と言う」
というイメージで、
“mention” の方は、
「（物語的に）語る」
という感じの意味があるので、
言う内容がやや長くなるときに、
“mention” を使って、一言で
終わるようなときに “say” を
使う、という感じで、
“I don’t wanna mention this, but～”
と
“I don’t wanna say this, but～”
を使い分けます。

今日の、
“Don’t mention it.”を、
「そんなこと仰らないで」
「気にしないで」
という意味で使うときに、
“say” を代用することはないので、
ここはちょっと気をつけてください。

“Don’t say it.”は、あくまでも、
「そんなこと言わないでよ」
という意味で、
「気にしないで」とか
「かまいませんから」
という意味にはなりません。

また、ついでになりますが、
「そんなこと言わないで」
という意味で使うときは、
“Don’t say it.” よりも
“Don’t say that.” と
“that” を持ってくるほうが丁寧、
というのを No. 734 でやりましたが、
これもちょっとおさらいしておいて
ください。

でも、本日の、
“Don’t mention it.”
の場合は、十中八九 “it” を
使って “that” を持ってくることで
丁寧な感じを出す、という使い方は
しないので、本日のフレーズは、
“Don’t mention it.” で、
「気にしないで」
と覚えておいてください♪
(^_-)-☆

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