No. 1216 “Could you wait for a short while?”

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BGM: "Eleven Small Roaches"
by Michael Hedges
（音声 MP3 ファイルのダンロードはこちら）

“while” という単語の使い方とその
ニュアンスをちょっとさらってみましょう。

一般的というか、よく知られた使い方
というのは、
“Let’s have a beer while it’s cooking.”
「煮込んでいる間、ビールでも飲もうよ」
という感じで「～している間」という意味で
“while” を使います。

本日のフレーズは、敢えて、
“Could you wait for a short while?”
と “short” を入れたものを基本形として
おきましたが、それを省いて、
“Could you wait for a while?” とか、
“Please wait for a while.” で、
「少し待っててくれるかな」
と言うこともよくあります。

“Could you wait for a short while?”
であれば、
「ちょっとだけ待ってて」
という意味で、熟語的なまとまりとしては
“for a while” が、
「ちょっとの間」とか
「少しの間」という意味になります。

その「少しの間」を、「ほんのちょっと」
と強調したいときに、“short” を持って
くるわけです。

で、よく「ちょっと待ってて」と言う時に、
“Could you wait a minute?” あるいは、
“Could you wait a sec?” (cf. No. 369)
という言い方をするわけですが、
これは、文字通り、
「ほんの１分」あるいは「ほんの１秒」
待ってて、という意味になります。

この、
“Could you wait for a minute?” と
“Could you wait for a while?”
のニュアンスの違いなんですが、
“Could you wait for a minute?” の方は、
「（すぐ戻るから、何もしないで）待ってて」
という感じで、
“Could you wait for a while?” の方は、
「（すぐ戻るけど、本でも読んで）待ってて」
という感じのニュアンスになります。

つまり、“for a while” には「～している間」
という意味があるので、“wait for a while”
には、｢何かをしながら待つ｣という感じの
空気があるので、例えば、
「ちょっと雑誌でも読んで待ってて」とか
「ちょっと散歩でもして待ってて」あるいは、
「ちょっとお茶でも飲んで待ってて」
と、何かをしながらでも待ってて、という
ときに、
“Could you wait for a while?” で、
その待つ時間が短いときに、
“Could you wait for a short while?”
となるわけです。

なので、例えば、友達とデパートなんかを
歩いているときで、携帯に電話が入った時などに、
“Could you wait for a short while?” で、
「ごめん、ちょっと（その辺見ながら）待ってて」
と相手に言ったりするわけですが、
それに対して、
“Sure, I’ll just hang around here for a while.”
「うん、この辺、ブラブラしてるよ」とか、
“It’s OK, I’ll just wait here.”
「いいよ、ここで待ってるよ」
という具合に応えるわけです♪
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