No. 786 “I don’t need any.”

BGM: "Eleven Small Roaches"
by Michael Hedges
（音声 MP3 ファイルのダンロードはこちら）

昨日のフレーズについてご質問を
頂きましたので、それにお応えする形で
本日のフレーズをご紹介致しましょう。

“I don’t need any.”
というフレーズは、昨日のフレーズとよく
似ていて、これもしょっちゅう日常使い
ますが、その意味はちょっと違います。

まず、昨日の、
“I don’t want to.” は、
「やりたくないな」
「したくないな」でした。で、ポイントは
最後の “to” にありました。

でも、実は、最後の “to” を、本日の
フレーズで使われている “any” にする
こともできて、
“I don’t want any.” でもよく使いますが、
これだと、
「何も欲しくない」という意味になります。

で、本日のフレーズは、
“I don’t need any.” なんですが、これは、
「私は必要じゃない」が直訳で、日常は、
「私はいらない」という感じで使います。

「欲しくない」と「いらない」は日本語でも
ほとんど同じ意味ですから、
“I don’t want any.” と
“I don’t need any.” は、ほとんど同じ意味
といえますが、
“want” の場合は、ニュアンスとして、
「自分の気持ちとしては、欲しくない」
という感じで、“need” の場合は、
「自分の心や体の状態から必要とされてない」
というようなニュアンスになります。

ということで、簡単に整理しておきますと、
“I don’t want to.”
「（自分の気持ちとして）したくない」
“I don’t want any.”
「（自分の気持ちとして）欲しくない」
“I don’t need to.”
「（自分の状態からすると）必要じゃない」
“I don’t need any.”
「（自分の状態からすると）いらない」
というような感じになります。

なので、例えば、友達と食事をしていて、
“Would you like some more wine?”
「ワイン、もっと飲む？」に対して、
“I don’t want any.” という応えが
帰ってきた場合は、その人はワインは
好きなんだけど、もう十分だから
「いらない」という雰囲気があって、
“I don’t need any.” の場合は、
その人が、ワインを受け付けない体か
あるいは、好きであっても、今は
飲めるような気分じゃないから
「いらない」というような空気が
あるわけです。

ただ、実は、いずれのフレーズも、
ちょっとぶっきらぼうな印象があります
から、今のような場面で使うのはお勧め
できませんし、もし相手に使われたら、
ちょっとご機嫌斜めか、こちらに無関心、
というような心の状態である、と解釈
した方が正確でしょう。

やっぱり、言葉の使い方には気をつけたい
ものですね。(^_-)-☆

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