No. 521 “It was touching.”

BGM: "Eleven Small Roaches"
by Michael Hedges
（音声 MP3 ファイルのダンロードはこちら）

“touch” というのは「さわる」とか「触れる」
という意味です。簡単ながらよく使う表現としては、
例えば、
“Don’t touch that.”
「それには、さわらないで」みたいな表現があって、
これは、結構使える人も多いと思います。

でも、本日のフレーズのように、“touch” に “ing”
がくっついて、“touching” となった単語は、あまり
見たことがないかもしれません。

これも、いつものように、ひと固まりのフレーズ
で覚える表現なんですが、
“It was touching.” というのは、
「心に染みた」
「琴線に触れた」という感じの意味。

日本語でもこれに近い意味では「感動した」という
ものがあって、これは、No. 184 で幾つか
取り上げました。
“I was inspired.” とか
“I was moved.” というやつでした。
そういう意味では、自分を主語にして、
“I was touched.” という言い方もあります。

でも、本日のフレーズの、
“It was touching.” は
「（それが）感動を与えた」という感じで、
感動の主体のことが話題になっている場合に
使われるフレーズ、ということになります。

そういう意味では、
“It was a touching story.” というのは、
「（それは）心にしみる話だった」
という感じの意味になります。

例えば、電話の会話などで、
“Hello, are you listening to me?”
「ね、もしもし、聞いてる？」
“I’m sorry, I’m here.”
「あ、ごめん、ちゃんとここにいるよ」
“You were so silent.”
「黙っちゃったから」
“It was so touching, I lost my word.”
「ちょっと、じ～んときたんで、言葉がなかったわ」
みたいな感じで使ったります。

上のようなやり取りと、その日本語の感覚は
ぜひともこの機会に自分のものにしちゃって
ください。結局、こんな感じのフレーズの
集まりが「日常会話」ですので、こういう
「言い方」を、たくさん目にして、耳にして、
そして自分で口にするようにしていけば、
日常会話もバッチリうまくなっていきます♪(^_-)-☆

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