No. 428 “I think not.”

BGM: "Eleven Small Roaches"
by Michael Hedges
（音声 MP3 ファイルのダンロードはこちら）

普通に「私は判りません」というときは、
“I don’t think so.” で、それ以外にどんな
言い方があるか、というと、あんまり知られて
いないように思いますが、本日のフレーズである、
“I think not.”
という言い方もよくします。

ニュアンスとしては、
「そうではないんじゃないでしょうか」
「そうとは思えませんが」
「私はそうは考えませんが」
という感じです。

英語のレッスンの世界に、政治の話はあんまり
持ち込みたくないんですが、先日、世界の
非核化の流れの中で、麻生総理が、またしても
とんでもない発言をしていたので、思わず、
“I think not.”
と一人で叫んでいました。

長崎の原爆忌式典出席時の記者会見ですが、
「核保有国の核先制不使用は、検証のしようがない、
抑止力として効果がない、だから、それを求めても
意味がない」というようなことを言っていましたが、
それ自体もとんでもなく見識が浅いんですが、
その次に、
「（核保有国が）腹の中で何を考えているか
判りようがない」
というようなことを付け加えていました。これが、
極めつけで、もうやはり麻生総理にも、自民党政権
にも、一度辞めてもらわないとダメだと、つくづく
感じました。

核保有国の代表はアメリカで、日本にとっての脅威
という意味では、北朝鮮です。この二つの国を
同列に議論することはできないのですが、麻生総理は
両国を「核保有国」として同列視しているかのような
言葉しか出てこないところがまず情けないところ。

次に、麻生総理の言葉を使えば、世の中の秩序
というのは、人が腹の中で何を考えているのか
判らないもので、むしろそんなことは大前提で、
だからこそ、法律で秩序を保とうとするのが
人類の歴史そのものといえます。

追求すべきは、核保有国が、それこそ核先制
不使用を宣言してその潮流を作る。そして、
核兵器の保有、使用ができないようにするには、
どのような法的制限や人道的価値観を盛り込んで
秩序を作るか、という点で、それを考えて実行
するのが政治家なのです。そういう考えの出所は
国民一人一人にあって、それらの集約を図って
実行するのが政治家なんですが、国民の考えを
集約する頭のない政治家は、当然のことながら
考えの実行もできませんから、やっぱり辞めて
もらわないと、国民の意思とは逆行した国政に
なってしまいます。

そろそろ日本のマスコミも、こういう視点から
麻生総理の言葉に対して切り込んでいってもらいたい
なぁ～、というのが日々の小さな不満として、ここ
５０年位積もり積もっているような気もしますが、、、。

というわけで、麻生総理の言葉には、声を大にして、
“I think not.”
「そうは考えられませんけどね」ということで、
ちょっと熱くなってしまった本日のワンポイントは
この辺にしておきましょう(^_^;)

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