No. 257 “Can I ask you something?”

BGM: "Eleven Small Roaches"
by Michael Hedges
（音声 MP3 ファイルのダンロードはこちら）

本当にちょっとした表現ながら、中々
スムーズに出てこないフレーズというのは
結構沢山あります。

旅行に行って、道を尋ねる時なんかも、
教科書的には、まず、
“Excuse me, but could you tell me,…”
「すいません、...を教えていただけますか？」
なんていう表現を習ったかもしれません。
もちろん、これで何の間違いもありません。

でも、これは、見知らぬ人に何かを尋ねる時には
ピッタリの表現なんですが、普通の友達にこの
表現を使うと、逆によそよそしいというか、
他人行儀っぽいというか、あんまり親しみを
感じないので、敬遠した方がいいかもしれません。

友達なんかに対して、
「ね、ちょっと教えてくれる？」
と気軽に声をかけるときにピッタリなのは、
“Can I ask you something?”
がいいでしょう。

あるいは、ちょっと「おねだり」をしたい
ときなんかは、ちょい丁寧目の “May” を使って、
“May I ask you something?” と切り出したりします。

すると、相手は、
“Sure, but what do you have in mind??”
「いいけど、なんか魂胆があるの？」
みたいに切り返してくるかもしれません(>_<)
このフレーズは、直訳的には、
「ところで心では何を想ってるの？」
みたいな感じです。

で、“Can I ask you something?” ですが、これは、
「ね、ちょっと聞いていい？」
という意味のほかにもう一つの意味があります。
それが、
「ね、ちょっとお願い聞いてくれる？」
「ちょっと、お願いしていいかな？」
なんです。

友達にちょっと何かを手伝ってもらいたいとき、
何かをちょっと頼みたいとき、手を貸して
もらいたいときなんかにも、
“Can ask you something?” と言うんです。

No. 037 で、“Would you do me a favor?”
というのをやりましたが、ここで言う、
「ちょっと頼みを聞いてくれる？」というのと比べると、
“Can I ask you something?” は、もっと軽い感じで、
「ねぇ～、お願い～」ともう半ば押し付けてる
ようなニュアンスもあるような感じです。
なので、
“Can I ask you something?” に対して、
“Oh no, what is it?”
「えぇ～、いったい何なの？？」
みたいな空気になるわけです。

というわけで、質問するときは、その人との
距離感によって、
“May I ask you something?”
“Can I ask you something?”
“Could you please tell me,…?”
“Would you do me a favor?”
などと使い分けるわけです。さて、あなたは、
どのフレーズで、あの人に接してみます？
(^o^)／

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