No. 172 "I'm afraid of heights."

BGM: "Eleven Small Roaches"
by Michael Hedges
（音声 MP3 ファイルのダンロードはこちら）

日本語では「私、高所恐怖症なんだ」という
表現はごく普通に使います。極端な言い方を
すると、日本語の場合、医学用語が日常的に
使われます。

でも、英語では、医学用語が日常会話に登場
することは滅多にありません。なので、例えば、
「高所恐怖症」を和英辞書でひいたりすると
“acrophobia” という単語が出てきますが、
この単語を日常会話で使うことはあまり
ありません。

日常的に、
「高所恐怖症なんだ」
「高い所が苦手なんだ」
というのは、
“I’m afraid of heights.” と言います。
直訳すれば、
「私は高いところが怖い」であります。

同様に、
「閉所恐怖症」というのも
“claustrophobia” と言いますが、会話では、
“I’m afraid of closed spaces.” となります。
“closed spaces” は、「閉じられた場所」という
感じですが、これを “small spaces” で
「小さい場所」という言い方をすることもあります。

暗いところが苦手な「暗所恐怖症」であれば、
“nyctophobia” が専門用語ながら、
“I’m afraid of dark(ness).” という言い方をします。

という風に見てくると、病気の名称には、
“～phobia” という単語が文末に来るケースが
圧倒的に多いのが判ります。
逆に、日本語の「～恐怖症」であれば、
日常英会話的には、
“I’m afraid of ～.” を使えば大体オッケー
というのが見えてきます。

これは、もうなんでも苦手なものに使えるので、
“I’m afraid of exams.”
「僕は試験が大の苦手」
“I’m afraid of dogs.”
「僕は、犬が嫌い」
“I’m afraid of flying (or airplanes).” であれば、
「飛ぶのが（飛行機が）怖い」という意味です。

あ、ワンポイントという意味で、“I’m afraid” の後ろに
来る名詞は「複数形」にすることを忘れないように♪

また、”I’m afraid of” は場面によって「苦手」と
訳せますが、「怖い（から苦手）」を基本として
覚えていてください。従って、
「数学が苦手」は、”I’m afraid of Math.” ではなくて、
“I’m not good at Math.” （No. 091）がベターです。
そういう意味で、
“I’m afraid of cooking.” は普通「料理が苦手」という
意味では使いませんが、例えば料理をしていて大やけどを
したような経験があるから、料理が怖くなって、だから
苦手、という時には、
“I’m afraid of cooking.” でOKです。

“I’m afraid of ～.” を色々考えてみるのも、この
表現に慣れ、英語に慣れていく練習になります。
“So tell me, what are you afraid of?” (^_-)-☆