No. 009 "Excuse me? Which one?"

BGM: "Fandango"
by Andres Segovia
（音声 MP3 ファイルのダンロードはこちら）

相手の言ってることが判らないから、
会話が続かない、というのはよくあるパターン。
なんで判らないか、というと、大抵の場合は、
向こうが早口でしゃべるからです。ネイティヴの
会話速度に慣れてなければ、判らないのは当たり前。
でも、一体なんて言ったの？？ということで、
今回は、レストランのケースをご紹介。

普通にレストランで食事をする時は、
大抵の場合、スープかサラダを前菜にして、
メインディッシュ、サイドディッシュ、デザート、
という注文になります。でも、メインだけで十分
という時もありますので；

“I like Sirloin Steak, please.”
（アイライク、スゥーロォーインスティク、プリーズ）
「サーロイン・ステーキをお願いします」
と注文すると、ウェイターのお兄ちゃんは、無愛想に；

“How about soup or salad?”

と聞いてきますが、これですこれ！これが
判らないんです！なんといっても、向こうは普通に
しゃべってますから
（ということは、不慣れな人にとっては、メチャメチャ速い！）
これがなんて聞こえるか、というと

これが
“How about super salad?”
（ハゥバゥ、スーパァーサラッ？）
と聞こえるんです。
「へ？？スーパーサラダ？、そんなもの
頼んでないけど、この店のお勧め？スーパーサラダ？？
なんかデカそう！！」

と頭真っ白寸前です。ここで、ま、内容を聞く
のも面倒だし、お勧めっぽいし、多けりゃ、
残せばいいか、とか思って、

“Yes, please.”

と応えてしまう、というのが、おちいりがちの
パターンです。でも向こうは「Ａか？Ｂか？」と
聞いてるので、”Yes/No” では応えには
ならないんです。それで、こんどはウェイターが
聞き返してきたりするわけですが、今度は
その言ってることが全く判らなかったり、
もう完全に頭真っ白です！

で、相手の言ってることが判らなかったら、
とにかく聞きなおす！レストランでの注文は、
ビジネスの交渉とは違いますから、ニッチもサッチも
いかなくなるほど、ドツボにはハマりません。
で、聞き返すときの決まり文句にしちゃって
便利な表現が、

“Excuse me? Which one?”
（エクスキューズミィ？フィッチワン？）
と、両方尻上がりアクセントで尋ねるのがコツ。
「え？失礼、どれのことですか？」
という意味です。

こういう風に聞き返して、それとなくメニューを
見せるような仕草をすれば、鈍感なウエィターでも、
これです、みたいな感じで指を差してくれます。

これで無事に「スーパーサラダ」
を切り抜けるわけです。

食べ物の恨みは怖い、といいますが、
自分が頼んでもいないものが出てきたり、
予想もしないものを食べさせられて、
しかもそれがまずかったりすると、
もう食事も嫌になりますが、英語も嫌いに
なりますから、英語嫌いになる前に、
「スーパーサラダ」（！？）と
“Excuse me? Which one?”　
は是非覚えておきましょう！

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